1 猫耳はあるのに何故犬耳はないんだ?

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「おーそうか。今行くわ」 そう言って先生は電話を切った。 「今着いたらしいから迎えに行ってくるわ」 サンダルをペタペタしながら教室を出ていった。あの人入学式ですらサンダルだったからなぁ。場違いだったが先生はしれっとしていたんだよ。膽が座ってるんだな。 「光秀。先生何話してたの?」 「ああ、遅刻したから聞いてなかったんだな。なんか今日俺達のクラスに二人転校生が来るらしい」 珍しいな。まだ二ヶ月しかたってないのに転校って……。余程の事情があるんだろうな。 「しかも聞いて驚くなよ!一人は女らしい!もう一人は……男だってよ」 こいつ女の時だけテンション高くなり男の時はまるでゾンビみたいにテンション低くなってる。ゾンビがテンション低いのかは知らないが。 そうして光秀と話をしていると教室の扉がゆっくりと開いた。 「ふぃ~。じゃあ転校生を紹介するぞ。お前ら入ってこい」
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