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「ねぇ?聞いてるの?」
「はいはい。聞いてますよ」
実際は平助を分析していてほとんど聞いていなかったが、正直に言うと面倒だと思い嘘をついた。
「はいは一回!分かった?」
「はいは……分かりました」
再びはいはいと言いかけて止めた。絶対説教が長くなるから。
しかし、平助の話はそれからも永遠に続き結局この日は剣術の稽古にはならなかった。
部屋に戻った後、歳三にその事を話したら鼻で笑われ「おめぇにはちょうどいいかもな」と言われてしまった。
ちゃんとやろう思えば出来るんだけどなぁ。心の中でそう思いながら眠りについた。
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