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その優しい手の感触が僕に感覚を復活させた。僕を抱いたまま男はその部屋を出た。何やらIDキーのようなものを翳して部屋に鍵をかけた。
長い廊下をひたすら歩き続け、着いたのはまた部屋だった。ドアに『能力検査室』とプレートが差してあったのを僕は見つけた。
部屋の中は難しそうな機械ばかりで圧迫感満点の機械まであった。僕は例によってその圧迫感満点の機械に入れられた。不思議と抵抗する気にはならなかった。
「ごめんな、少しの間だ。我慢してくれ」
男は憐れむような声でそう言った。
男が機械を触りだした。
すると画面に《種族能力割合検査を始めます》と表示された。
すると僕の視界は得体の知れない何かに塞がれた。
機械音らしき音だけが僕の五感に感じられた。暫くしてから僕は凄まじい睡魔に襲われ、僕は深い眠りについた………。
目を覚ましたのは七時間後だった。
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