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結局その日は何もないまま終わった、翌日にテストの不安を残して。
俺は帰ろうとしていた、
「一緒に帰ろぅ?」
…………………え、俺?
「え、あ、は?俺?」
「うん!一緒に帰ろ?」
ソイツは屈託のない笑みを浮かべて俺の方に身を乗り出して言った、
「帰る人いなくてさ、松浦方向いっしょだよね?」
え、そもそもお前が誰なのか知らないんですけど。
「あれ?松浦って方向は晴台じゃなかった?」
「え、ああ、うん?」
どうやら本当に方向がいっしょのようだ
「わかった、帰ろう。」
どうせ一人でも暇だ。
「よかったぁ、ありがとね」
またもや何がありがとうなのかわからないまま、ソイツは俺の前から消えてった
よく見ると周りの女子が
みんなキャーキャー言ってる、まあ、たしかに女っぽいとはいえアイツはそこそこイケメンの部類に入る筈だ、女子が騒ぐのも無理はないな
とか考えながら、ぼんやりと過ごすしていたら
帰る時間になっていた
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