一章 ―狼の集団―

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「何? はじめくん もしかしてこの泥棒猫の肩持つの?」 泥棒猫とは失礼だな 俺はこの魚の要望に応えたまでだ むしろ感謝して欲しいもんだぜ!! 「そんな訳ないだろう 俺が言いたいのは猫を斬った包丁で魚を調理されたら気分が悪いということだ 斬るなら刀を使え」 え!? ま、マジすか!? 俺の救世主じゃないの? 「なるほど 確かにそうだね じゃあ… 」 スッ チャキッ えぇぇぇえええ!!!!???? こいつほんとに猫相手に刀抜いたぁぁぁあああ!!!! 『ちょ、ちょ待って ごめんなさい!!!! 魚なら返しますから!!!!』 ペィッ 「今更 返しても遅いよ こんなに君の歯形がくっきりいっちゃったんだからさ」 チャキッ 刀を構えなおすなよぉ!! こ、こうなったらあの手を使うか… 必殺!!!! 死んだふり!!!! ポテッ 「あれ? 死んだじゃった?」 よし!!! いいぞいいぞ!!! そのまま放してくれ!!! グゥー ギュルルル 黙れ!! 俺の腹ぁぁああ!!!! 空気読めやぁぁぁああ!!!!
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