捕らわれた心

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 その後 、朝食をみんなで食べながら色んな話に花が咲いた。 父と母は、恥ずかしくもなく、相変わらずのラブラブ振りで、みんなは羨ましいと言っていたけど……。 あたしは、幸也の手前、穴があったら入りたい気分だった。  だけど両親と別れ、ゲレンデに出た後、幸也が 「俺も、結婚したらめるの両親みたいになりたい!」 と言ってくれたので、ちょっとだけ嬉しかった。  ゴンドラからリフトに乗り継ぎ、上級者コースに向かうあたし達。  リフトを降りると、八人一斉に、横一列に並んだ。 「大丈夫?」 あたしは心配になり 幸也に声をかける。 「めると滑りたくて、どんだけ特訓したと思ってる?」 幸也が微笑んだ。 「また、来年も八人で、このゲレンデに来ような」 雅彦が言う。 「来年だけじゃ無くて、毎年、ずっとね」 美紀がニッコリ笑った。 「わー歩夢と俺って、マジ結婚したりして!」 一也が叫ぶ。 「ないない、あり得ない!」 歩夢が無表情で答えた。 「アハハ、僕と加奈はどうかな?」 哲太が、加奈に答えを振る。 「さあ……先の事は?」 加奈があたしを見た。
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