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「たっ、大佐!?」
慌てて敬礼する2人。
「その方は総統閣下へ重要書類を届けに来たのだ、お通ししろ!」
足を揃え、再度敬礼する。
博士が進むと、大佐と呼ばれた男が横へ並ぶ。
「総統は今どちらに?」
「執務室です。貴方を待ちわびているそうです」
「何かあったのですか?」
鋼鉄の扉の寸前で大佐が突然立ち止まったので、それに合わせて博士も止まる。
「ある重要な作戦を控えておりましてね。詳しくお話しすることはできませんが、そのことでピリピリしておられます。
どうか面会は慎重にお願い致します」
そう話す彼の顔は真剣だった。
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