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中に入るとそこには、ベットに寝ている白髪の多く生えたおじさんとシャロンと同じくらいの着飾った青年がいた
「お父様!!」
「おぉ、シャロンかよく戻ってこれたな他の兵士たちはどうした?」
「レオンだけを連れてきました。途中盗賊に襲われてしまいましたがこちらの方に助けていただきました」
「おぉ、旅の方この子たちを助けてくれてありがとう、父として礼を言おう」
「いえ、ただ通りかかってたまたま見つけたから助けただけです。そういえば自己紹介がまだでしたねシャロン様たちにもしていなかった気がしますが……」
「そ、そういえばそうでしたね……」
あまりに自然すぎて忘れてたよ
「私の名は、マナ ミナト ついこないだ旅を始めたばかりのルーキーです」
「そうか、名乗られたら名乗り返さねば失礼だな」
王は、シャロンの助けを借りながらベットの縁に腰かけた
「私の名は、グラン王国 国王、グラン・ド・シェール・ガノン。民からは、ガノン王などと呼ばれているが、娘の命の恩人だ気軽にガノンと呼んでくれ」
いや、年上に呼び捨ては不味いだろ、ましてや国王だぞ
「いや、呼び捨ては不味いのでガノンさんと呼ばせてもらいますよ」
「ふむ、呼び捨てでも構わんのだがな……まぁ良い、礼の方はすぐには、準備できないがいいか?こんな体なのでな……」
「別に問題無いですよ……それよりも、こちらの方は?」
「あぁ、こちらは、シャロンの婚約者のカセマ伯爵の長男 カセマ ヌイだ」
「カセマ ヌイだよろしく。私の婚約者の危ないところを助けてくれたんだったねありがとう」
「いえいえ、たまたまですよ」
カセマ ヌイは、人当たりのよさそうな笑みを浮かべている
(う、胡散臭い……)
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