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ゆらゆらと心地好いリズムと暖かい感覚で目が覚める。
「んっ、ここは?」
「やっと起きたか。てかお前、マジ重たい」
えっ?
この状況は………
祐介におぶわれている?
「やっ、ごめん。降ろして」
「コラっ、暴れんな。落ちるぞ」
慌てて降りたので地面に足が着くとフラっとして祐介が支えてくれた。
「ほら、手出せよ。もうすぐお前ん家だから」
「……ありがとう」
普段は絶対しないけど、酔っているせいもあってここは素直にお礼を言い手をとる。
不覚にも街頭に照らされた祐介の横顔が少しカッコイイと思ってしまったのは……
口が裂けても言わないけど。
もうすぐ4月だというのにまだ肌寒い夜だったけど、握った祐介の手は暖かかった。
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