始まりの朝

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「はいはい、そうですか」 「純はさ、顔も悪くないし性格もいいんだからさ告白ぐらいされたことぐらいあるでしょ?」 「まあ、確かに全くモテないというわけではないんだけどね」 そう俺も人並みには告白をされたことがあるけど付き合いたいと思った子はいなかった 「やっぱりまだ初恋をあきらめきれないの?」 「………まぁ」 俺の初恋っていうのは小学四年生の時の話でその子とはある約束をしていた ――昔とある近所の公園で俺は初恋の相手である桜井 楓(かえで)とよく遊んでいた 「ねぇ、純今度はブランコで遊ぼうよ」 「やだよ 鉄棒で遊ぼうぜ!」 「えぇーブランコがいいよ」ぷくっと頬を膨らませていた そんなかわいい顔して言うのは反則だぞ(汗 「仕方ないなぁ~楓はワガママなんだから」とか言いつつも顔がにやけていないか心配する
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