始まりの朝

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―桜並木の綺麗な通学路を歩いていると後ろから… 「よぉ、今日も疲れた顔してるな 純」そう声をかけてきたのは中学からの友達で水沢 圭吾(けいご) 通称サワと呼ばれているちょっとうるさい奴だ 「そんな顔じゃ、ツキが逃げちまうぜ」 「いや、お前に会ってしまった時点で俺のツキはなくなってしまっていたようだ」 「またまた~むしろこの水沢圭吾様に会った事、事体ついてるじゃないか」 面倒な奴だしばらく放置しておこう サワも俺と同じ平凡でどこにでもいるような普通の高校生なのだがこいつにはもったいないくらいのかわいい彼女がいる しかも、サワが言うには相手の方から告白されたというから未だに信じられない 「なぁ、なんで無視してんだよ」 「うるせぇ このリア充め」 「なんだよ 急に…」 おっと、俺としたことがついイラッとしちまった
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