はじまりのお話

5/5
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ
長年暮らした屋敷は遠い親族の手で売り払われ、まだ十三歳のルロイは、身の回りの質素な物だけを持って、ひとりで町を出て行かなければいけませんでした。 村をふたつ越え、山をみっつ越えた所に住んでいる母方の叔父以外には、ルロイを引きとってくれる家が無かった為です。 ごとんごとん。 「坊っちゃん、そろそろ着きますぜ」
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!