眠る夢

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今夜も、ヤツの好きなタイ料理屋へと来ていた。 今、目の前に居る男の名前は、遠藤。 男の人を呼び捨ては、どうかと思うが…ずっと、昔からそう呼んでるので治らない。 数時間前、知り合ったばかりの男の家から出て、今晩泊めてくれないかと、お願いしたら承諾してくれた。 いつもの事だが、突然の不躾な、お願いが出来る唯一の男友達?というか、昔の仲間だ。 遠藤とは、バイト先で知り合った。愛想の良い奴では無かったが、皆が一目置き信頼していた。 優しさが解りにくい男だ。 それに、神経質。もう1つ言えば、俺様ってキャラ。 今夜は、泊めて貰う身なので奢りといきたいが、無職なもんで割り勘にしてもらった。呑んで喰って満足した私達は、どうでもいい話を喋りながら一駅分歩いた。 自宅に着いた途端、どっと疲れが出た。倒れこみたい衝動に駆られたが人様の家なので我慢‥と、言うよりも、この遠藤という男。 だらしない女を汚物扱いする。彼氏と会う時より厄介だ。何故って化粧を強制するのだ。私は、そんな顔が変わるほどのメイクテクは持ち合わせていないと言うのに…メンドクサイ
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