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ぎし、と軋む椅子に
持たれかかり
宏太は天井を仰ぐ。
それからは
あっという間だった。
光が関係者以外立ち入り禁止の
約束を破って
生徒会に新入生を連れてきて
雄也も龍太郎も何故か
彼に惹かれていった。
涼介のせいで仕事が
疎かになり始めた
生徒会メンバーの代わりに
少し前までは
サボリがちだった宏太が
他のメンバーの仕事まで
手を付けなければ
ならない始末だった。
「なぁ、宏太もこっち来いよ！」
龍太郎に横から
抱き締められながら
涼介が宏太に声をかける。
そのせいで、
他からの視線が痛くなった事に
心の中でそっと文句を言って
宏太は再びペンを握った。
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