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「ちょっ、龍!
どう考えても雄也の横のが
広いでしょ!」
なぜか龍が
隣にきたことによって
龍太郎と光の間で
押し潰されそうになった
宏太が叫ぶ。
雄也は鼻で笑った。
「おい雄也ー、
お前龍太郎に
嫌われてんじゃねーの?」
「龍太郎、
そんなに俺のこと
嫌いだったのかよ‥」
瞳を閉じて落胆する雄也。
悪気はなかったのであろう
龍太郎が慌てて雄也の隣に
移動する。
「あはは」
その様子を見て
無邪気に笑い声をあげて。
宏太はそんな毎日を
割と気に入っていた。
あまり頑張りたくない
無気力に
ゆるゆると過ごす宏太だったが
どうしようもなく
この空間が好きだったのだ。
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