2.過去の自分と向き合う努力

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 私が摂食障害に陥ったきっかけはダイエットです。 忘れもしない、小学五年時の夏休みにダイエットを開始した事が始まりでした。 皆様のきっかけは如何でしょうか? 私は皆様のきっかけもダイエット(減量)が原因かと推察します。  更に広範に述べれば、顕在並びに潜在している全ての摂食障害者も同様に、病気発症の原因がダイエット(減量)にある場合が大半を占めるのではないか、と捉えております。 何故ならば摂食障害とは 「精神的理由で自己では規則的に正しく食べる事が困難になる病気」 で 「背景には必ず痩せへの願望がある」 から成り立つ病気だからです。  しかし奇特なケースで摂食障害の定義(拒食症及び過食症の定義)に当てはまらない「特定不能の摂食障害」という病気も存在するらしいので断言はできません。 私の見解では、その特定不能の摂食障害とは他の要因から併発した摂食障害だと考えております。  奇特という意味での類似ですが、経済的な事情による貧困や宗教上の食事制限が原因で、やむを得ず減量してしまった場合。 この減量が原因で摂食障害に陥る事も稀です。 そもそもダイエットと捉えるべきではない減量ですね。 しかし、陥る可能性も十二分にあるのです。  何故ダイエット(減量)が原因で摂食障害に陥るのか。 それは摂食障害のメカニズムに答えがあります。 現在は医学的に摂食障害という病気のメカニズムは解明されておりますので、この件は後章で後述するとします。  本章ではそれ以前の段階。 摂食障害発症の原因となったダイエット(減量)を始めた、動機と原因を皆様に考えて頂きます。
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