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…それは、数時間前の出来事。
なのかは彼氏のマンションに行った。
亮くんのおうちは在宅時に、玄関の鍵を開けてる事が多かった。
少し不用心とも思った事があったけど、男の子がいる家庭はそんな物なのかも知れない。
それに亮くんも、いつ来ても良いよと言ってくれてたので、その日は急いでいたし、驚かせたいのもあって、連絡無しで向かってしまった。
心配で、授業が終わったら急いでスーパーに寄り、薬と食料を買って飛んで行ったけれど…。
そこで目にしたのは、とんでもない光景だった。
亮くんの部屋のベッドの上に、智ちゃんがいた。
亮くんの隣で、腕枕をされて幸せそうに一緒に眠っている。
ベッドの傍らには、見慣れた智ちゃんのバッグ、床には、衣服が下着と一緒に無造作に投げ出されていた。
茫然と部屋のドアの所で立ちすくむなのかに、親友だったはずの彼女は目を覚ますと、その場にいたなのかに気付き驚いたが、全く悪びれもせずに言い放ったのだ。
「なのかが悪いんだよ。」と。
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