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そして、こう言葉を続けた。
「…なのか、亮にヤらせなかったから、亮はつまんなかったんだよ。
私、ずっと亮が好きだった。
なのかに悪いと思ってないから。」
明るい茶髪のショートヘアーの前髪を、邪魔そうに上にかき上げると、不敵に歪んだ表情でなのかを睨みつけながら、淡々と話す親友。
ナニ…ヲ、イッ…テルノ?
ト…モチャ…ン
イワレ…テル…コトバ…ガ
ヨク…ワカラナ…イヨ
中学に入ってから、出来た親友。
お互い、外見も性格も正反対だったけれど、不思議と気があってすぐに仲良くなった。
何をするんでも必ず一緒だった。
お互いの秘密を共有し、何かあったら必ず力になりたいと思った。
朝まで二人で時には悩みを、そしてたわいもない話を語った事、好きな人が出来た時も真っ先に話した。
彼女の痛みは、なのかの痛みでもあった。
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