第2章 住んでいた世界

2/7
前へ
/15ページ
次へ
「は・・・?」 「え、またー?・・・はぁ、理解能力の少ない主だなぁ・・・」 「・・・」(イラッ 「にゃ・・・!?ちょっなっ尻尾ひっぱらないでおくれっ!!」 しぶしぶと尻尾を離すと、自分の体にまきつけるように戻すネコ。 いや、普通のネコじゃないけど。 「だから~、君は今記憶が違うの。元々は《姫様》のもとにいたんだよ」 「だから、記憶が違うってどういうことだよ?つか・・・姫様?って誰のことだよ。」 そう言うとまたため息をつく猫 ・・・こいつ、縛ってもいいか? 「・・・今は記憶がないからしょうがないね。この説明は無意味だ。」 「は?ちょ、おいこら、説明終わらせんなよ?」 猫の缶詰なんてものまで買わされて、納得のいかない説明を聞かされて 勝手に無意味と決め付けて・・・腹が立つ。
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加