第1章 無関心な毎日

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どうして、そんなことが言えるんだ? どうして、そんな簡単に言えるんだ? -何も、わかってないくせに・・・!- 「・・・分からない。」 -私のこと、知ろうともしないで・・・知った口聞かないで。- 「・・・知らない。」 空がどんなに大きいかだなんて。 アイツがどんなに不安がっていたかなんて。 どんなに・・・あがいても、探しても、見つからないなんて。 チリン。 考え込む前に、目の前から鈴の音が聞こえた。 視線を見上げるとそこにいたのは・・・。 「・・・猫?」 しゃがみこみ、尋ねる。 「普通の猫じゃないけど、猫だよ。主(アルジ)さん。」 ・・・幻聴、か・・・? 「幻聴じゃないって、ほら、俺喋ってるよ~?」 気楽そうに、目の前の黒猫が・・・喋る。 「・・・・・・・・・・・・。」
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