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その時。
隣の部屋のドアが開いた音がした。
短い廊下を歩く音。
そして、目があった。
「うわっ?!」
文字通り飛び上がって驚いた彼は、足元に置いてあった空き缶を踏み、盛大に転んだ。
そして、残り少ない壁をその足で破壊。
なるほど。
だから壊れてるのか。
「だ、誰だよお前?なんで俺の部屋に?!」
「ここにあるはずの壁がないだけで、ここは僕の部屋ですよ」
男は目をぱちくりさせる。
正直、かわいくない。
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