episode5【告白・酷薄】

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「余興としては最高じゃないかしら?」  口元を歪め、慎はアリアスと楓に視線を移し、最後に漆を見据える。  ふと、右手で顔を隠す。  正確には両目を、だが。 『────』  彼が手を顔から外すと、その瞳は先程と違い、 「──さあ、第二ラウンドを始めましょうか」  紅と蒼の瞳──オッドアイ。  炎と水を司る御蛟の一族の本領が、今の瞬間を以て発揮される。  全員の殺戮を目的として。  彼女の中に眠る彼の鼓動は、まだ動き出すことは無かった。 
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