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平「それにしても…派手にやったな。」
周りに転がる死体の数々を、平助君は見つめている。
沖「でもさ、辻斬りは無くなったから、いいでしょ?」
悪戯っぽく笑うと沖田さんは少し離れた場所にあった私の刀を拾った。
平「まぁ…そうだけどよ。」
そして、沖田さんはそれを私に差し出し
沖「帰るよ?」
と言って、屯所に向かって歩き出した。
彩(さっきの気にしてるのは私だけ?)
まだドキドキとうるさい鼓動を感じながら、刀をしまい沖田さんの後を追う。
平「おい2人とも俺を置いてくなんて、ひでぇよ!?」
私達の後を置いてけぼりをくらった平助君が追いかける。
闇のなかで浅葱色を纏った2人の男と、1人の少女が月明かりに照らされていた。
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