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――新月、それは闇がいっそう濃くなる夜…――
私は今日沖田さんと共に、初めて夜の巡察に参加している。
彩「真っ暗ですね。」
手にある灯りでは、互いを認識できる程度の明るさしかない。
沖「…何か出そうな夜だね。」
彩(そんな恐ろしい事、笑顔で言わないで下さい。)
きらきらの笑顔で言った沖田さんに、私は心の中で反論した。
沖「そう言えば、最近この辺りで出るんだって…。」
急に真面目な顔をする沖田さん。
そんな沖田さんの様子から次に発せられる言葉が想像できた。
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