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―――目が覚めた。残念ながら今だに魚だ。もしかして現実?だったらサッサと力を神子に渡して元の世界に還してもらわないと…まさか…本当に…現実?
―――「ねぇ女神…女神、聞こえてる?」
暫く待つと疲れた声で返事が返ってきた。
『なんじゃ?ゴリ、わっちはもう少し寝ていたいのじゃ昨日は色々大変だったのじゃ』
疲れるほど何したんだか、きっと能力低いから普通の仕事も疲れるんだな。
「あとどれくらいで神子に会えるの?
好きな時に人間になれるなら、直ぐに人間になって会いに行きたいんだけど?」
早く帰りたいしね。
『いますぐ人間になるのはオススメできんな、なっても良いが水瓶の破片が肌を傷つけるぞよ、女神の奇跡的な効果も狙うなら神子に直接会えるまで待つがよい
不審者に間違えられるのは嫌じゃろ?』
水瓶を突き破り人間になる所を想像………
ここには他の金魚もいるし、痛そうだし辞めておこう!
『もう城まで運ばれた故、今夜にも神子に会えるじゃろ』
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