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もう一度、周りを見回した。 高級そうな家具や調度品に囲まれて、私は柔らかい絨毯の上に直接寝転がっている。 私は上半身を起こしてみた、目の前に座る外人さんがまた喋り始めた。 『わっちは星を管理する女神じゃ、わっちの代わりに神子に力を届けてたも』 訳がわからない。 どうやら、夢の中で自分が目覚めたようだ。早く現実に起きてテレビを消そう。 なにやら目の前の海外女優が薄い桃色のシャボン玉を私に飛ばしてきた。 シャボン玉は私の逞しい胸板に消える。 「消えたものをどうやって渡したらいいの?」 ウッカリ喋ってしまった。金髪美女の眉が片方釣り上がる。 『向こうへ着けば、わっちが直接教えてやる。ゴリラ女』 ゴリラさんを馬鹿にするな!森の賢人…はオラウータンか、とにかく腕力があるんだぞ! 気分が悪い…夢の中とはいえ到底、頼み事をする人の態度だと思えず私は現実に戻るため夢のなかで寝ることにした。
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