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昔、人間の中に眠る潜在能力は、災い、悪魔の卵として恐れられていた。
隠れた能力が覚醒したとき、人々は即刻処刑となった。
現在も潜在能力は忌み嫌われているが、生命の尊重により、処刑されることはなくなった。
ところが、能力が覚醒してしまった人間は、人々に軽蔑の目を向けられる。
国に居られなくなり、どこか遠くの地で命を絶つ者も少なくない。
能力者は生まれの地だけでなく、生みの親にさえ捨てられる運命を辿る。
幻些は、そんな人々を支援したいと思いこの寮、能力者のための暖かなホームを建てたのだった。
そしてまた一人、14程の幼い少年が能力の目覚めに苦しんでいるとの情報が、幻些の元へと舞い込んでいたのだった。
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