Chapter 1

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*** 「京介っ、ゴミ持ってってゴミ!」 「これだけじゃないのか?」 既にゴミ袋を手にしていた京介が怪訝な顔をする。 「まだあるっ。持ってくるから待ってて!」 急いでベランダに向かい、ゴミ袋を前に、気合を入れてから持ち上げた。 重い~。 京介に取りに来て貰えば良かったぁ。 殆ど生ゴミのせいでメチャメチャ重いゴミ袋を2つ抱えて玄関に戻る。 京介は無言で玄関に鞄を置いた。 「どしたの?」 「……圭、お前なぁ。こんなデカくて重いゴミを、ついでで3つも持って行ける訳が無いだろう」
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