Chapter 1

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確かにそうかも知れない。 でも男だし、京介力あるし、頑張れば持てる! 「お前の考えてる事なんてお見通しだぞ。頑張らないからな俺は。2回行った方が早い、貸せ」 手からぶん取られた重いゴミ袋。 軽々と持ってるし。 「あ、京介時間大丈夫かなぁ」 勢いよく玄関を出て行った京介を見送りながら、ちょっと気になった時間。 見上げた時計は、京介が玄関に立ってから10分が過ぎていた。 私は、京介が朝はいつもかなり時間に余裕を設けている事を、ある人に聞くまで知らずにいた。 それもこれも、今日の様に私が時間を圧迫するせいだそうだ。 何度か遅刻し何度も遅刻し損なった京介は学習したらしく、本当なら後1時間は寝ていられる筈の貴重な睡眠時間を、手がかかる私の為に削っていたとかナントカ。 まぁそんな事を聞かされるのは随分先の事だけど。 ていうか、私そんなに手はかからないし!
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