見当違い

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「ご褒美。」 指で二人に促し奥の間に進む。 表がざわつき始めているようだ。 お帰りなのだろう。今後どうするのか聞かねばならん。 トシの元に足を運ぶと面倒くさそうに頭を掻いていた。近藤さんはご立腹らしく,お顔がかなり深まって…なるべくなら近づきたくないご様子。 ―――聞くまでもなさそうだがな…。 「どんなもん?」 「ありゃ明日も来るな。」 嫌そうな顔をしながらため息交じりにそう紡ぐ。 それからつらつらと近藤さんの考えという名の鬱憤晴らしに付き合ってやった。 …この分だと永井様が出張ってきそうだと思うのは私だけではないだろう。
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