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「…あちらさんが到着した報せが入った。」
「え?!」
「そうでなくても明日もし永井様でも水戸藩が連れて来れば確実に俺達はここを退くことになる。行くとなれば当然…。」
「伏見か…。」
「あぁ。小競り合いくれぇは当然だが,戦になる可能性も高ぇ。」
「ははっ。結局来て頂いての戦だな。」
確かに。
何度も軍議を重ねながらも結局新撰組は自分の足で長州を踏まなかった。
「…ついてこれるか?」
「今更。」
瀬那はなんてことないように肩を竦め…
「お前が行くところについて行くよ。」
…と
胸をコンと一つ小突いて瀬那は部屋へ入った。
翌日,予想通り水戸藩のお偉いさんと一緒に永井様がやってきた。
若輩者の新撰組は当然その役目を譲り,最前線へと陣を変える。
その日のうちに下坂し天満宮に入ることになった。
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