見当違い

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「僕は…どうせ死ぬなら……  近藤さんの為に刀を持って討死したい。  だから…  僕を置いて行かないでくれること…  嬉しく思ってます。」 「そうか。」 ため息交じりに返すとにこりと…私の何倍も愛らしく微笑む。 手を放すと総司の額を軽く叩いた。 ペシッ 「だが死んでもらっては困るな。薩長を抑えるのには恐らくまだ暫くかかるんだぞ?私一人では付き合いきれん。」 手も額も…少し熱い…。 「あはは。面倒ですねー。」 ほんの少ししんみりしてしまった空気を互いに調子を上げ打ち消す。 「だろ?三条の甘味屋は新作を近々出すという話もあるか「ホントですか!?」…あぁ。」 頷くと総司の心はすぐに店へと走り出す。 「これが終わったら食べに行こう。近藤さんたちも連れて。」 少し背伸びをして撫ぜてやると「土方さんに奢らせましょう!!」と破顔した。
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