鳥羽・伏見の戦い

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―――…何があっても行く気はねぇな。 先程安心したはずなのに,またも少しばかり安堵してしまう。 『私は何処にも嫁ぎませんから。任務であるならきちんとした命を下してください。っとに半端なんだから…。』 ―――…恐らくどこにもいかねぇ。 「瑞人さん縁談があったんですか?」 総司が再びこてんと首を傾げ問うてくる。 「…まぁな。」 ため息を吐きながら手にかけていた襖を開いた。 スッ――― 開けた瞬間ばっちりと瀬那と目が合う。 ―――まぁ気づいてたんだろうが…。 ふっと笑うと俺から後ろへ視線をずらした。 「無事で何よりだな。総司。」 「判りやすかったのもありますかねぇ。」 肩を竦める総司に皆笑みを漏らす。腰を落ち着けると瀬那は真っ直ぐに放った。 「総司。お前近藤さんの護衛に着け。明日の朝一番で大坂に発つ。」 「おい。」 そのつもりのなかった俺には寝耳に水だ。 「勝手に決めてんじ「任せてくださいっっっ!!!近藤さんの命は僕の命に代えても!!!」……はぁ。」 総司は瞳を輝かせている。
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