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「…ただいま。来てたの?」
私は流し目を送りながら、冷水を飲むためにキッチンへと向かった。
「花も打ち上げなんかなかったらよかったのにねぇ。そしたら修ちゃんと一緒にご飯食べれたのに」
母は残念がってそう話す。
「いいよ、別に」
私は相変わらずのぶっきら棒で答える。
「どうだったの?笛吹と二人きりの打ち上げは」
「なっ…」
面白半分で聞いてくる顔は昔とちっとも変わらない。
やっぱり…、聞こえてたんだ。
こんなときに言うなんて、意地悪…。
私が膨れっ面をして横目で睨んでも、彼はまったく気にも留めていない様子。
「えっ?花が行った打ち上げって二人だけだったの?
やだ、お母さん知らなかったわ」
「だって言ってないもん」
私は少々ふてくされ気味。
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