第1章 彼の背中

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だったら、早く彼女でも作って結婚してしまえばいい。 そして私の知らない所へ行ってしまえばいい。 そうしたら、わたしだって諦めもつく。 でも、彼はそんな気配すら感じさせない。 だから私はいつまでも希望を捨てられず、ぐずぐずと彼にしがみついているんだ。 もしかして…。 やっぱりまだ…、あの人を忘れていないのだろうか。 私はもう、顔も思い出せないけれど。 でも、あの出来事は私を変えたから…。 修ちゃんも忘れてないのかもしれない───。 .
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