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私も慌ててかおるさんを追いかけるようにロッカー室から出る。
「かおるさん!」
先を行く彼女に声をかけても、片手をひらひらさせるだけで待ってはくれない。
かおるさんに気づかれたかもしれない。
どうしよう…。
経理課のフロアに足を踏み入れたところでようやく追いついた。
「おはようございまーす」
かおるさんの大きな声がフロアに響いて。
「あの、かおるさん…」
「あー、今日は苦いの飲まないと目が覚めないかも」
私の声は聞こえていないのか、席にも着かず彼女はまっすぐ給湯室へ向かう。
私はとりあえず課長に挨拶をしてから自分の席にお弁当を置いて。
「高久さんコーヒーもらえる?」
笛吹主任のそんな頼みも聞きながら、急いで給湯室へ。
ほかの人が来てしまうと話ができない。
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