第2章 彼のコーヒーミル

14/24
前へ
/598ページ
次へ
「奢ってくれるの?」 「何が食べたい?」 …ん~っと。 「中華っ」 「はい、決まり」 自然と顔が綻んでニタニタしちゃう。 「何?そんなに中華が食べたかったの?」 あまりのニタニタぶりに、修ちゃんは私の顔を覗きこんでそんなことを言う。 中華が食べたいんじゃない。 修ちゃんとご飯が食べたかったの。 なんて言えたら、この恋は苦労しない。 でも、従妹という特権も利用しないと報われないから。 今日はお母さんに感謝。 急に機嫌を良くした私に、修ちゃんは頭をなでなでして。 こんなところは、いつまでも子供扱いで悔しい。 いつになったら私のことを女として見てくれるんだろう。 それともやっぱり一生ないのかな…。 .
/598ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4401人が本棚に入れています
本棚に追加