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目を丸くする私にコクンと頷いた修ちゃんは、自慢げな顔になって。
「これはね、コーヒーミル」
「コーヒーミル?これが?」
「そう」
木箱の後ろにはもうひとつツマミがあって、それをグルグル回すと豆が挽けるんだとか。
「やってみたい!」
はしゃぐ私に少々呆れ顔を見せて。
「…でも、今豆切らしてるし」
えー残念…って、ちょっと待って。
「…あっ!」
私はおもむろにバッグを探り、今朝笛吹主任にもらったブルマンの豆を取り出した。
「これ…」
私の手から袋を取り上げると、表に書かれた文字を見て。
「ブルマンじゃん。なんでこんなの持ち歩いてんの?」
「あ…うん、今日はたまたま…」
怪訝そうな顔をして、私を見下ろしてる。
やっぱり言わなきゃよかった、かな…。
「誰かにもらったの?」
さりげなく修ちゃんの視線を逸らした私に、問い詰めるように話かけてくる。
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