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修ちゃんは悲しげな顔で私を見る。
「俺のせいだな。花が彼氏作んないのは」
…この傷。
やっぱり自分のせいだと思ってるんだ。
「背中の傷は私のせい。修ちゃんは関係ない」
「いや、俺のせいだ」
「違うよ」
「じゃあ、お前が彼氏作んないなら、俺も彼女は作らない」
…なんでそうなるの?
それじゃ、今までの修ちゃんの優しさは、私に怪我をさせたからって意味?
そのせいで自分は彼女も作らない?
私は修ちゃんを不幸にしてるだけだったの?
そんなことって…。
「帰る」
二人でいるのが居た堪れなくて玄関に向かう。
「待って、花」
「待たない。同情なんかいらない」
追いかけてくる修ちゃんを振り切って。
慌ててるからパンプスがうまく履けなくて、足が縺れる。
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