第2章 彼のコーヒーミル

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笛吹主任のこと考えろって、そういうこと? 私に彼ができれば自分の責任も軽くなるから? この傷は誰のせいでもない、私の不注意からできたモノなのに…。 修ちゃんがこんなに責任を感じていたなんて知らなかった。 「花…」 優しく手首を掴まれて。 「悪かった。泣くなよ」 だって…。 こんな決定的なことってない。 私はこの傷を負ったことによって修ちゃんのお荷物になったなんて。 好きな人のお荷物…。 …最低だよ。 「花?」 諦めなきゃ、今すぐ。 「修ちゃん…、ごめんね」 「悪いのは俺だから」 そう言いながら私の頭を撫でる。
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