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私はあまりの気持ち良さに自然と瞼を伏せて、目の前の胸に頭を預けた。
すると背中に大きな手が添えられたのを感じて、じんわり温かくなる。
もしかして…。
抱きしめられてる?
途端に穏やかではいられない気分になって頭の中は真っ白。
「…さっき。何言いかけたの?」
「え?」
私の動揺とは裏腹に、修ちゃんは落ち着いた声で尋ねてくる。
…さっき、なんだっけ?
何か大事なことを言おうとした気が…。
思い出せない。
「忘れちゃった…」
「なんだよ」
口から出てきたのは、いつもの呆れ口調。
でも、くすっと笑う声が微かに聞こえて。
背中に回された手が、ギュッと私を抱きしめて。
私は、またドキドキが加速する。
でも。
このまま…。
もう少しだけこのままで…。
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