★家族と書いてファミリーと読む★

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暗い雪雲、冷気を運ぶ風、ふわりふわりと降り積もる雪 町の中にいる筈なのに人っこ1人見当たらない道端で見つめ会う2人‥‥ 「心配しなくても何もしませんよ。只、貴方に関した資料の写真が他人に刷りかわっていたので 直接、コンテナ船で顔を見ていなかったら分からないとこでした」 ん? 別人と? 『‥‥桂吾の仕業か』 「逢魔屋の店主ですね、なんでも、アナタは弟だそうで。初耳ですよ、あの逢魔屋 “ケイゴ・カイドウ(桂吾・甲斐道)” に、こんなに似ていない弟がいるなんて」 ほぉ~、逢魔屋って国が違っても有名な‥‥‥ かいどう‥? 『誰、甲斐道って?矢崎の間違いじゃないの?』 「それは仕事上の名であって、本来の姓はカイドウですよ。知らないんですか弟なのに?」 知らないよ つい最近、弟になったもんでね .
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