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暗い雪雲、冷気を運ぶ風、ふわりふわりと降り積もる雪
町の中にいる筈なのに人っこ1人見当たらない道端で見つめ会う2人‥‥
「心配しなくても何もしませんよ。只、貴方に関した資料の写真が他人に刷りかわっていたので
直接、コンテナ船で顔を見ていなかったら分からないとこでした」
ん?
別人と?
『‥‥桂吾の仕業か』
「逢魔屋の店主ですね、なんでも、アナタは弟だそうで。初耳ですよ、あの逢魔屋
“ケイゴ・カイドウ(桂吾・甲斐道)”
に、こんなに似ていない弟がいるなんて」
ほぉ~、逢魔屋って国が違っても有名な‥‥‥
かいどう‥?
『誰、甲斐道って?矢崎の間違いじゃないの?』
「それは仕事上の名であって、本来の姓はカイドウですよ。知らないんですか弟なのに?」
知らないよ
つい最近、弟になったもんでね
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