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つーか、どう言う事か聞く権利が俺に有るのか?
所詮、他人だし、桂吾が言わなかったって事は詮索されたくなかったって事なのでは?
どっちにしても、安易に入り込んで良い人の事情なんて無い
『‥ジルベルトさんは何を探っているんですか?
気のせいでなければ、色々知っていて俺と話ししてるでしょう?』
さっきから話し全体が白々しい
「おや、意外に悟いですね。もっと馬鹿かと思っていましたがビックリしました」
ガクン
『!?』
流れる様な早業で掴んでいた腕を器用にクロの背中に回し、車を背に腹には銃を押し付け寄り掛かる
ぐっとジルベルトの顔が近くなり、加えた煙草の熱が肌にかすった
「では、前置きもまどろっこしい言い回しも無しで正直に聞きます」
『いだだ、正直に答えて欲しいなら其なりの態度と言う名の礼儀くらい守れ‥‥っ‥』
「どうやっても貴方、クロの過去の情報が掴めないんですよ
今回のクロの写真をすり替えたのは恐らく逢魔屋の主人でしょう
しかし、何故そんな直ぐにバレる小細工をしたのか?
この情報社会で遅かれ早かれ、何れは分かる事です
其が分からない方では無い筈、でしたら少しの間でも隠す理由は?」
それって、俺じゃなくて桂吾に聞きたい事じゃないのか?
『写真がすり替わってたのも知らなかった俺に聞く事じゃないだろ』
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