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「ここでお客様を接客して頂きます、貴族のお客様もいらっしゃるのでマナーには十分に気を付けて」
『馬鹿なの?!貴族が納得するような一流のマナーや礼儀なんて一派人が出来ると思うなよ、アホか』
それ以前にこんな素人、ぶっつけ本番で出すな!!
「‥‥‥‥‥出来ますよね?」
うわぁ、メチャクチャ高圧的、兼、サディスティックな眼差し‥
やらなきゃ殺るぞみたいな?
無茶苦茶だ‥‥
「クロ君、どうしたの?」
そんな時に現れた助け、ジェローム
英国調の背広を嫌味なく着こなすその姿は、風邪を引いて人を困らせた
駄々っ子ジェロームではない
元々、女顔だったせいか男装の麗人みたいになっているがとても似合っていた
『あ‥うん、俺、素人だけど何したら良いんだろうって思ってさ』
苦笑いをしつつ、ジルベルトの無茶ぶりな視線から外れジェロームへと向き直る
それと同時に、ジェロームの後ろから俺に対してメンチを切るクライブも視界に入る
ん?
『二人とも同じハンカチーフしてんだね、ラブラブ』
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