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「え!そのっ‥‥あ‥う////」
面白いように狼狽えるジェローム
「わりぃかよ?!お、おおおお‥‥俺とジェロームは許嫁だからな、とっ‥‥当然だ!!!!/////」
ご馳走様です
帰ってきて早々、休んでいたサロンを開けなければならないらしく
サロンで働けと自分で言ったくせに、後で後悔したクライブが
一頻り俺に愚痴を言った後、部下達に指示を出し慌ただしく準備を始めた
性格はアレだが、てきぱきとサロンを開店へと整えていくその様は腐っても跡取り
ものの、1時間程度で注文の多い客の要望に直ぐに対応できるように控えの部屋にセッティングされた物の数々
埃1つ無い照明がキラキラと小さく煌めき、飾られたゴージャスな花がホール、個室の部屋を彩る
客は、更に下のこのサロン専用の地下鉄に乗りエレベーターを使い来店する
わざわざそんな方法を使わずに表から入って来ればと思うが
客は超が付くVIPだ
目立つ存在は敵も多い為、より安全に、より人目につかずに行動したいとのこと
そもそも、サロンとは社交場としての用途も去ることながら商談や取引にも使われる場所でもある
ここに来れば中々会えない大物とも、上手くすれば知り合いになれる野心家にとっては魅力的な社交場
そんな場所が公に営業していたら、人が押し寄せて大混乱間違いなし
其ではVIPの安全どころではない
寧ろ、サロンの質まで問われてしまう
だから、裏サロンなのだ
裏と言っても政府のお偉いさんとも繋がっているので摘発されることは無い
ある意味、国公認のスペシャルサロンなのである
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