★トラブルは必然的に★

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「っ!」 「落ち着け、大丈夫だ、俺がいる」 この何とも言えない緊張感に震えるジェロームの手を後ろ手で取り、握りあう二人 こらこら、何こんな時までイチャコラしてんだよ 空気読めマジで、ストーカーの顔色が更に狂気的なものになったのが解らないのか このバカップル 「‥‥お前が‥いるから‥‥」 「?」 「お前がいるからジェロームは俺を忘れたんだ!!!!!」 ほら、何か地雷踏んだよ 面倒くさい‥ ジャシッ 何処を歩いて来たんだか、泥まみれの靴が乾いた泥を踏み 一歩、また一歩と徐々にスピードをあげクライブへと走り出す その手には刃こぼれしたナイフが赤い血を滴らせながら鈍く光る 「しぃぃぃねぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」 おいおい、馬鹿かコイツ? いるだろ 「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 ジェローム達のいる場所へ至る道に立ちはだかっている俺が 正に愛は‥‥じゃない、狂愛は盲目 そのまま突き進んで俺を引き殺すつもりかよ どんだけ~‥ そんな余計な事を考えている間もストーカーは迫り来る ん? コイツ‥‥ .
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