★トラブルは必然的に★

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てやっ 「あべし」 やっぱり弱い 緊張感が無いのはご愛敬 あることに気が付いた俺は、ストーカーの手に握られていたナイフを手刀で落とし よいしょ 「あだだだ」 俺が以前、複雑骨折させた右手首を背中方向に捻り上げ、膝をついたストーカーの背中に俺の方膝をのせ拘束する ぎりギリギリ‥ そして、険しい顔で固まっていたクライブに視線を送りアイコンタクトをとる “話し合わせろ” クライブに伝わったかはどうかは無視をして、ストーカーを拘束したままの姿勢で客達へと営業スマイル全開で愛想を振り撒く 『突然のデモンストレーション失礼致しました。 如何でしたか? 当サロンでは万が一この様なトラブルが起きた時でも素早く対応し、お客様を全力でお守りします故 今後ともサロン、ネビィルを安心してご利用下さいませ』 そして再びクライブを見ると、ひと足遅く状況を理解したのか客達に クリスマスのサプライズと言う事で丸く治める 何人かの客達は何かを悟っていたようだが、郷にいっては郷に従えって事か 何かを聞いて来ることは無く、また和やかに談笑やらビジネスやらを開始する 手間が省けて助かる 只のセレブ達かと思っていたが裏の世界を知らないと言う訳ではないらしい 何処か慣れている 「クロ、“ソレ”と一緒に場所を移しますよ」 ―――――――‥ .
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