546人が本棚に入れています
本棚に追加
「‥‥気が散るので処分いたしましょうかウィル様?」
真顔で怖いこと言ってるよこの人
「好きにするといい、ソレに興味は無い」
はいはい、この人も同じなのね
って、こっち見るな!
「お前達にも迷惑をかけた、すまなかったな」
「い、いえ!」
緊張した面持ちのジェロームが、ウィルからの詫びの言葉にビクつきながら頭を振る
てか、何でここにストーカーを連れて来たんだ?
被害にあってたのはジェロームだし、その処分の有無を決めるのはジェローム側なのでは??
『すいません、質問して良いですか?』
ピリッとした空気の中、勇気を出して手を上げてみた
端から見たら授業中に
“先生~、質問で~す”
みたいなノリだが、俺の中のノエルは些細な一言でも酷く動揺している
だが、気になることを放置するのも気持ち悪い
「ん、何だ?」
“‥‥さ‥”
『‥何故、このストーカーがここにいるんですか?
この場では関係ない者ですよね?』
「あれ、言ってませんでしたか?その男はバージル一族に代々仕えるキアラン家の分家の男で
度々、命令違反を重ねたあげく此方のサロンのご子息に迷惑をかけた馬鹿者です。
なのでそんな一族の恥さらしは私共が責任をもって処分致しましょう、とね。
建前ですけど」
初耳三昧だな、てか、ウィルさんじゃなくてジルベルトが喋ってるし
キアランってジルベルトの性と同じじゃん
.
最初のコメントを投稿しよう!