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香織の病状は思ったよりも酷く、辛い闘病生活はまだまだ続いた。
食事をとろうとすればむせる、少しでも動けば肺病のせいで息切れと胸の苦しさが襲ってくる。
あたしには何も言えなかった。
ただ、ただ応援する事しかできない自分に泣けてきて何度も涙を流した。
一番辛いのは香織やのに……。
そして入院から3ヶ月後、病院がおばちゃんに連絡しておばちゃんが病院に来てこう言う。
「なんであんたはいつもお母さんを困らせるねん!?あんたなんかほんまに産まんかったら良かった」
おばちゃん、カウンセリング受けて香織はうちの子になったのになんも変わってない……
なんで香織にそんな酷い事ばっか言うん?
あたしがおばちゃんにムカついて何か言おうとしたらお兄ちゃんがあたしに向かって首を左右に振ってお兄ちゃんからおばちゃんにこう告げた。
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