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あれから香織は体調を取り戻し、元気に退院した。
でも香織にとっては悪夢の日々が待ち受けていたのだ。
それは学校でのイジメ。
男子は病気がちだからと言って優しくしてくれるらしいが、女子からの嫌がらせや蹴る、殴る、頭からトイレの便器の水をかけられたり、脅しメールに脅迫電話。
そのせいで香織はまた体調を崩したり、学校へ行かなくなった。
「学校嫌や……」
「香織…、卒業まで1年も無いやん、あたしもなるべく助けるし!」
あたしは香織を励まそうとガッツポーズを取りながら笑って香織にエールをひたすら送る。
それに答えてくれたのか香織は保健室登校を始めた。
一時はこれで香織も幸せにと思った。
けど、香織の父親、つまりおっちゃんが香織とどうしても一緒に暮らしたいと言って引き取りに来たのだ。
当然あたしの家族は全員反対。
それでもおっちゃんは諦めずに頭を下げる。
それに参ったお父さんが香織を守ると言う約束で香織を返した……
あたしは嫌だった、まるで香織がおもちゃみたいな扱いをされてるみたいで…
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